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【2011Movie 75】 ミッション8ミニッツ

「月に囚われた男」で一躍スターダムに伸し上がったダンカン・ジョーンズ監督作品。
ストーリーが僕が好きなSFサスペンスものということもあったが、やはりジョーンズ監督作と
いう点も見逃せない。期待して映画館に向かった。
CapD20111125


以下、ネタばれなので注意。


観る前の期待値が高いといつも裏切られるものである。
しかし、この作品は違う。期待以上でも、以下でもなく、期待したとおりのポイントに
ぴたりと着地したという印象だ。

ジェイク・ギレンホール演じるスティーブンスはアフガンに派遣された軍人のはず
だった。ところが、目を覚ますと知らない場所にいて、別人になっている。
自分は何ものなのか。どうなったのか。今、何をしているのか。混乱の中、列車は突然の
爆発に巻き込まれ、次の瞬間、別の現実社会で覚醒する。

そこは、ポッドの中。小さい画面から女性の軍人が話しかけてくる。
そして、告げられる。
スティーブンスは現在ミッション遂行中であり、列車テロにより殺された人間の残留思念に
入り込み、テロの犯人を追っているということを。
もう、ここまででも十分興味をそそられる人は多いのではないだろうか。

しかし、この作品の面白いポイントは、実はこの先にあると僕は考えている。
ポイントは2つ。
ひとつは、テロ現場に何度も向かう主人公が(その現場には8分しかいられない)、
実際の自分自身がどうなったのかを必死に探すという点である。テロ犯の捜査をそっちのけで。
観終わった後、振返ってみると、この点ががあるか、ないかで視聴者を
引き込む力が大きく異なることに気付く。
普通の脚本であれば、ミッションに送り込まれていることを悟った時点で、その現実を
受け入れないと話が進まないと考える。(特に、アメリカ映画は、世界展開を視野に入れて
いるのでストーリーをシンプルにする傾向が強い)
ところが、この作品の前半は、ひとまずテロ事件は隣りに置かれ、自分自身の境遇を
主人公が探すことに多くの時間が費やされる。
しかし、冷静に考えてみると、主人公のこの行動は真っ当なものであり、だからこそ、
観ている側に共感を与えいる。

もうひとつのポイントは、この作品の根幹といえる部分でもあるのだが、
この作品が単純にサスペンスを狙っていたわけではないという点である。
これはかなりのネタばれだが、実は物語の中盤過ぎたくらいで、爆破テロの犯人は
あっさりと分かってしまう。犯人に対する捻りはあまりない。
ところが、この作品はそこからの展開が魅力的である。
主人公は、自分が現実の世界で脳の1部しか動いていないことを知る。
そして、仮想プログラムの世界でもう1度だけ、列車事故を止めるチャンスを望む。
そして、主人公は見事に爆破阻止に成功し、新しい人物となって人生を続けていく。
仮想であるはずの世界が続いていくのである。
これはSFでいうところの”並行世界”という考え方である。
”あの時、この選択をしていたらどうなったのだろう”と、誰しもが思うが、その選択肢を
選んだ世界は現在と交わることなく、並行して発展していくという考え方である。
正直、SFファンじゃないと分かりにくいな、と思う気持ちもあるが、個人的には
”SFサスペンス”としたことで、物語が落ち着くべきところに着地していったように
思う。

何はともあれ、2作目でここまでの濃縮な作品を作ることができるダンカン・ジョーンズ監督の
手腕は見事。ただし、今回は脚本は別の人(ベン・リプリーという人)だということも
注目しておきたい。

あと、”このラスト、映画通ほどダマされる”というコピーは全く意味が分からなかった。
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