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【2012Movie07】 デビルズダブル

よくこのブログにも書いているが、映画は教育的側面をもっていなければならない。
この作品は、エンターテイメントでありながら、その側面をすごく体現している。

120206devil

湾岸戦争。
当時中学生だった僕は、戦争というものがこの世に本当にあることを知った。
テレビを通してではあったが、闇夜に描かれる銃弾の軌跡は、今も脳裏にやきついて
いる。

当時の報道から、僕は、クウェートに侵攻したフセインは、世界にとって
悪だという単純な認識しかない。

この作品は、そんな世界を敵に回した男の息子としてはひどく小さく、滑稽な物語である。
あの世界中を巻き込んだ大きな戦争の裏で、かくもこんな事実があったことは、
僕にとっては驚きでしかなかった。真の世界史の1ページをまた知れた気がする。

この作品は、主人公であるフセインの息子ウダイの影武者の著書が基になって
いるようだ。そのため、ウダイの狂気を表すエピソードがリアル描写されている。
(本当は、映画にできない悲惨なエピソードも多々あったらしい)
しかし、実際には、偉大すぎる父親に怯えた哀れな息子が、周囲を振り回すという、
世界を敵に回した男の息子にしては、スケールも小さく、本当にバカバカしい物語である。
だからこそ、ウダイに振り回される主人公ラティフがより哀れにうつる。

見どころはやはり、ウダイとラティフの二役を演じたドミニク・クーパーの演技であろう。
顔は同じなのに、立ち姿から2人のキャラクターに差をつけているところなど、
そうそうできることではない。狂気な男と実直な男を見事に演じ切り、観る方に
混乱を与えていない点は素晴らしいと思う。
同時に、2人の存在を違和感なく画面に馴染ませた技術スタッフにも賞賛を
送りたい。

ただ、一方で、ラストが淡白だったことには不満を覚えずにはいられない。
事実に基づいたためかもしれないが、全編通して描いてきたウダイの狂気が
終焉するラストはもっと演出してもよかったように思う。
そのラストをもたらしたのは、常に実直であった主人公の心がもたらしたもので
あることを、もっと強調する方法はいくつかあったと思う。
そういった意味で、多少消化不良に終わった感があるは、それは期待の
裏返しであることも事実である。
前知識なく観た人には、おそらく素晴らしい作品に映るだろう。

 

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