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【2012Book 01】 ロードス島伝説(5)

僕が本を読むきっかけとなったのは、本作の前シリーズである「ロードス島戦記」では
あるが、10代から足掛け20年慣れ親しんできたロードス島シリーズが自分の中で
完結したことについて、大きな感慨を感じる。
※実際には、かなり前に本作は刊行されている。


以下、ネタバレなので注意。


感慨深かったのは、ロードス島戦記の1巻で語られたファーンとベルドの物語が、
本作で異なる視点で再度描かれ、それが救いのある物語として完結したことだろう。

騎士見習いのパーンを主人公とした「ロードス島戦記」においては、第1巻で
英雄戦争という戦争が勃発する。この戦争において、かつては友であった
ファーンとベルドは剣をまみえ、死を向かえることになるのだが、
パーンの視点からは、ファーンは平和のためにロードス統一を目指す神聖王国の
王として、ベルドはロードスの覇王となるべく挙兵した侵略者として描かれている。
そのため、キャラクターとして神格化されており、感情移入する対象ではなかった。

ところが、本作においては若き日の2人が悩み、葛藤してきた末の終着点として、
”魔神を倒した英雄”という人々にとっての畏怖の存在を終わらせるため、
自ら望んで決闘することを選ぶ。
そこには、悲壮感はなく、自ら選んだ過酷な道を笑いとばすほどの清々しさを感じる。
そして、2人が死後、友として天国に導かれるシーンには、じんわりと温かい
感情が体を満たしてくれる。

”人に歴史あり”とはチープな表現であると思うが、パーンというファーンやベルドに
憧れた青年からの視点と、ファーン、ベルド自らの視点では、個人の歩んできた
道のりに対する思いは違うのだろうと改めて感じた。
人それぞれの歴史は、人それぞれ受け取り方も違うということだろう。

しかし、改めてロードス島シリーズを読んでみたが、ここまで本格派の和製
ファンタジーはこれまでも、これからもないように思う。
練りこまれた世界観、バランスの取れた魔法や神々の設定など、本当に素晴らしいと
思う。

私個人にだけではなく、日本の多くの人に与えた影響は計り知れないだろう。
今後も多くの人に読んでもらうことを望む。
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