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【2010Book 08】 柳広司 「ジョーカー・ゲーム」

近年定番になってきた”このミステリーが凄い!”で2位に位置していたことから、ずっと読んでみたいと思っていた柳広司氏の「ジョーカー・ゲーム」を読んだ。短編であり、文章量もそれほど多くないということもあるが、面白さのあまり、一気に読破してしまった。


まず、設定が昭和初期ということが男性の心をくすぐる。
「帝都大戦」のような世界観は男性の永遠の憧れ。混沌と狂気、野望と欲望が色濃く渦巻く、大戦直前の日本を舞台に、立場危うく、スパイが活躍する本作品の舞台設定は魅力的すぎる。
スパイといえば、007。華麗に悪党を殺し、美人とのロマンスも魅力だ。
しかし、この作品はそれらスパイがエンターテイメントに作られたものであることを明確に示す。

”スパイ”は決して目立ってはいけない。なので、”殺してはいけない”、”死んでもいけない”、そして当たり前のように周囲に溶けこめと教える。
この緊張感が、この本の本質を伝える。
混沌とした時代の中で、時代に逆らうように彼らは”当たり前”を目指す。

この時代の”当たり前”は天皇を崇拝し、死ぬことさえもいとわないことを指す。それが、人間魚雷や、神風と呼ばれる凶行へとその後変化していくのだが、当時考えられていた”当たり前”をスパイたちが意図も簡単に否定していく点がこの本の本質である。
作られた狂気、華美に彩られた熱狂の中、スパイたちは、己の目で冷静に時代を読んでいく。
そんなアウトローな姿が、スパイという極限の緊張感の中で、美しく映える。

個人的には、ミステリーというよりも、そんな男たちの生き様に共感した作品だった。
続編「ダブル・ジョーカー」も現在読み進めている。これも一気に読んでしまいそうだ。
男性がはまりそうな一作である。
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