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【2010Movie 20】 月に囚われた男

本作品であらゆる新人監督賞を総なめしたダンカン・ジョーンズ。
実は、デヴィット・ボウイが父親だということを最近知った。
100503Tsuki
見ている映像は、「2001年宇宙の旅」で我々に植え付けられた宇宙基地そのままのイメージ。
のっぺりとした無機質な白い空間で、主人公がひとり生活をしている。
見たような光景。見慣れたような光景。
しかし、この作品は全てが新しいよういに感じる。

(以下、ネタばれになるので、見る予定がある方は避けてください。)
斬新だと思った一番の理由。それは、ドッペルゲンガーを真正面からテーマとし、”リアル”に描き出した点といえる。
主人公は冒頭で事故にあう。次に目覚めたときは、同じ自分だが、違う自分。
クローンという科学技術を用いて、自分が複数いるというストーリーはありきたりの設定であるが、この作品はここからが違う。
自らが自らのクローンを受け入れ、救い、向き合おうとする。この点が新しいと強く感じた。

クローンだから、お互いのことが分かる。
”お前は人殺しをできる人間ではない”と主人公は言う。俺の分身なのだからと目が語る。
”自分自身が目の前に現れたら、それは決して受け入れられることではない”という先入観を逆手にとり、”受け入れる”という状況からスタートすることで新しいストーリーが広がる。この着眼点が素晴らしい。

また、細かい設定部分ではあるが、クローンだからといって必ずしもお互いが全く同じではないという点が実に面白く、ストーリーに幅を持たせている。事故をして、後に自分自身に助けられる主人公は少し気弱だが、家族思い。
一方で、新しく目覚めた主人公は、聡明でいて、行動的。自らの境遇に悲観することなく、事態を少しでも改善しようと行動する。お互いが、お互いのコピーであるはずなのに、少しの差異が、月基地という密閉空間の中、2人劇の物語を進めいく。これが飽きさせずに、見ている人を物語に引き込む大きな要因となっている。
この作品の脚本を担当したダンカン・ジョーンズとネイサン・パーカーには深い思慮と才能を感じる。

個人的には、もう少しエンターテイメントとして完結して欲しかった。
ラストで、なぜ、この主人公が月に送られたのか?なぜクローンだったのかをもう少し描いて欲しかった。
まあ、テーマがそこではないので、納得のラストであるといえば、納得ではあるが。



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