スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【2010Book 11】 柳広司 「トーキョー・プリズン」

先日、このブログでも書いた「ダブル・ジョーカー」の柳広司氏の長編小説「トーキョー・プリズン」を読んだ。
 
短編のつらなりで、昭和初期のスパイの世界を緊迫感満載で描く「ダブル・ジョーカー」が大変面白かったので、長編であれば、どういった展開をしてくれるのだろうと期待し、読み進めた。
 冒頭は、戦後の日本の描写が生々しく、刑務所内で殺人事件が起きたことや、それに関わる重要人物の記憶喪失。その事件の謎。戦時中に犯した罪の真相など、謎が謎を呼ぶ展開にぞくぞくさせられる。
登場人物もそれほど多くなく、分かりやすい展開でもあるため、興味は刑務所内でおきた殺人事件へと集中していくのだが、残念ながら、この作品、山場らしい山場が見られない。
 ミステリーの醍醐味といえば、謎が解ける爽快感であるはずが、この作品では主人公の身に偶然の出来事が重なっていき、謎が解けるという不思議な展開となっているため。
そのため、前半で記憶を失っているユウキが見せた鋭い観察眼による興奮などが後半全く得られず、そのままずるずると真相が解明される展開に、正直興奮が冷めてしまった。

この作品で、柳氏は戦争における運命のはかなさを描きたかったのだろうか?
それとも、本格ミステリーを描きたかったのだろうか。
そのあたりが、いまひとつつかめなかった今日この頃である。
 
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

FC2カウンター
旬の一品!

プロフィール

tom85y

Author:tom85y
だいぶブログの記事もたまってきました。

ブログ内検索
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
エモ
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
あし@

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

レベルアップ中

blog-lvup.com
RSSリンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。