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【2010Movie 22】 第9地区

公開がそろそろ終了しそうな話題作。ぎりぎり滑り込みで、会社の後輩と見に行った。
100519kyuchiku

前評判どおり、グロい映像。目をおおいたくなるが、ストーリーが進むにつれて、どんどん作中にひきつけられていく。
ハンディカムで撮った映像、とことんまで汚したセットが、臨場感を更に高め、作品の深みへと視聴者を導いていく。
単純なSF作品ではあるが、アカデミー賞候補に選ばれる理由がよく分かった。

ただ、この作品がアカデミー賞にノミネートされたポイントについては、「ハートロッカー」や「アバター」と同様、”反戦”というテーマを骨格として、エンターテイメントとして確立できた点にあると個人的には思う。
 エイリアンを難民キャンプへ強制退去させるシーンなどは、パレスチナ問題を彷彿とさせ、家宅捜索により、武器を見つけるシーンなどは、イラク戦争のいちシーンと重なる。
前半、主人公が、職務をこなす中で、エイリアンの卵を笑いながら焼き殺すシーンなどは、強者が弱者に対して行う行為がいかに残虐なものかを明確に示している。強者にとっては、自分たちの行いが当たり前だと思っているが、一歩引いて客観的に見ると、それがどれだけ残酷なことだったのかを、視聴者は後半知ることになる。

ストーリーは後半に入ると、全く異なった様相を呈してくる。
醜悪なエイリアンを受け入れ、それを助けようとする主人公。そのために、彼はかつて仲間だった会社の同僚とさえも戦うこととなる。そして、友情らしき感情が、主人公とエイリアンの間に芽生える。
字面で書けば、ありきたりのように見えるが、前半で見せる主人公の嫌悪感や残虐行為については、エイリアンが醜悪であることもあいまって、視聴者は簡単に受け入れることができる。
ところが、これがこの作品を作った人たちの伏線であり、見かけが醜悪だからといって、文化が大きく異なるからといって、強者が簡単に弱者を殺していいわけがない。
見かけや文化を越えて、お互いに分かりあえるという強いメッセージが伝わってくる。
このエイリアンの設定、造型も含めた伏線の張り方、見事といえる。

個人的には、エンターテイメント性を上げるために戦闘シーンを残虐にしたように見えるのは残念でならない。
そこまで、誇張しなくても、十分成立したように思える。
 
 

 
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