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【2011Book 09】 マネーボール

メジャーリーグで異才を放つオークランドアスレチックスが、最近注目されている。

理由は、日本が誇るスラッガー松井秀喜選手が移籍したこと。
また、これを受けて、このチームが題材となっている原作が、ブラット・ピット主演で
映画化されることも注目されている。

しかし、なぜ、注目されているのだろう。
その理由をたどっていくと、ブラット・ピットが映画化を希望している原作「マネーボール」と
いう本に遭遇する。そんなわけで、今回、興味本位で読んでみた。

これが、なかなか興味深い。

アメリカといえば、世界で最も進んだマーケティング大国だ。
ところが、ことメジャーリーグに話を進めると、マーケティングという概念が乏しい。
日本でも、例えば、打者の打率や打点といった指標はプロ野球でも取り入れられているが、
実はこの指標は近年、選手を正当に評価するものではないのではないかと言われている。
実際、この本でも指摘されているのだが、記録上”ヒット”とあるが、それが正当なものか
判断が難しい。
と、いうのも、明らかにヒットと見えたものでも、実は野手の守備位置が悪かった
可能性も否定できない。そういった複合的な要素が野球には多いため、勝敗に直結する
数値指標というのは毎回議論の的になるのである。

さて、話をメジャーリーグに戻すと、メジャーリーグでもこの辺りはあいまいだったようだ。
では、どうやって選手を発掘しているかというと、スカウトの勘に頼るところが大きい。
つまるところ、”あの選手は、メジャーリーガーの風格を持っている”という主観で
選手を獲得しているのである。
マーケティングとは、客観的な視点によって物事を分析することを基本としている。
ところが、マーケティング大国であるアメリカでありながら、ことメジャーリーグに
関しては、客観的に選手を判断することができていない。この点が実に興味深い点であった。

そして、こういった業界に逆らうようなムーブメントが生まれるのもアメリカらしい。
それが、アスレチックスのジェネラルマネージャーを勤めるビリー・ビーンという人物で
ある。

では、なぜ、ビリーはそれまでとは異なる方法でメジャーリーグを見ることができたのか?
答えはシンプルで、アスレチックスが貧乏だったからである。金満球団のヤンキースなどと
互角に戦うためには、自ずと別のアプローチが必要だったわけだ。
もちろん、お手本となる先任GMがいたり、野球をこれまでとは異なった数値指標でみると
いう方法を知りうることができたという幾つかの事情もビリーが成功した理由だろう。
しかし、そういった環境を鑑みても、選手年棒の総額が最も少ない球団で、
地区優勝することは難しいと思う。
ビリーとしては、さぞかし痛快だっただろう。

この本は改めて物事を違う角度から見れば、違う価値を生み出せるということを
教えてくれる一冊である。
ビリー・ビーンという癇癪持ちのキャラクターの面白さもあいまって、実に痛快だ。

ただし、内容の構成としてはもうひとつ。
ビリー・ビーンを中心に置きながら、新しいアプローチを説明するという流れに
なっているが、場面が時間軸に関係なく、いったりきたりするので分りづらい。
その点はもう少し改善のしかたがあったように思える。

 

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