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【2011Movie 34】 マスター・アンド・コマンダー

ラッセル・クロウ主演作品はたいがい見ているが、本作は見逃していた。
舞台は、大航海時代後の南米沖。イギリスとフランスが戦争に突入する中、
戦争を有利に運ぶべく、開拓地の制海権争いも熾烈を極めていた。
そんな状況下でのお話し。


はっきり言って、ストーリーはほとんどない。
以下、ネタバレ注意。


作品冒頭で、クロウ演じる艦長が乗るイギリスの軍艦がフランスの新鋭艦(正確には
私掠船という略奪をフランス政府に公認された武装船)ぼっこぼこにされる
ところからストーリーは始まる。
フランスの新鋭艦は、イギリスの軍艦よりも射程が長く、速度も速い。
なんとか霧に紛れて逃げ切るも、船はぼろぼろになっていた。
で、このフランス新鋭艦を倒すために、優秀な艦長のもと、一致団結して
航海を続けるというもの。
ストーリーは本当にこれだけ。
もちろん、途中で船員がノイローゼ気味になり自殺したり、親友である艦長と
船医が喧嘩するといったエピソードはあるが、ストーリーとしてはフランスの
船を沈めるぞ!というその1点のみ。

しかし、そういったストーリー的なギミックがなくても、名作というのは存在する
のだと思わされた。
とにかくリアルなのだ。この当時の船上生活のドキュメンタリー番組を見ているの
ではないかと思わせるほど、リアリティを追及している。
例えば、冒頭のエピソード。フランス艦にぼっこぼこにされる過程で、愛らしい
少年士官候補生が右腕を負傷する。なんとか生き残るも、右腕を切断するという
事態に陥る。
そこは、恐ろしいほど死が身近なのだ。現代で野蛮と考える非日常が当たり前の
時代なのだ。
美少年が片腕を失うというショッキングな場面に、ぎょっ!としてしまうが、ここから
加速度的に作品に引き込まれる。食事シーンや掃除シーンなど、当時を連想できる
場面が随所に散りばめられ、見ている方も気分は南海の海の上である。
このあたりの演出は見事といえ、監督の力量の高さがうかがえる。
(ただ、このピーター・ウィアーという監督はこの作品以外あまり知らない)

また、テーマとしても”生と死”というシンプルなもので、伝わりやすかった。
戦闘だけではなく、嵐などによっても仲間が死んでいく。年齢に関係なく、若い船乗りも
次々と命を落としていく。しかし、生き残った船乗りたちは陽気に歌い、飲み、
また海を進んでいく。
この時代、死は身近なものだった。また、仲間の死を受け入れる許容感覚も現代の
人とは全く異なっている。
そう、この時代を生きていた人たちは、日々必死に生きていたかもしれないが、
自分たちが歴史を作っていたことを肌で感じていたのかもしれない。
それは、現代に生きる私たちにとっては一番希薄な感覚なのではないだろうか。
だからこそ、ちょっとした羨望をこの作品の登場人物たちに感じてしまうのかも
しれない。

最後に作り手の視点でこの作品に言及しておきたい。
まず、アクションシーンは必見。どうやって撮ったのか分からないほど、
戦闘シーンは圧巻。船の縁などが吹き飛ぶシーンなどは鳥肌ものだ。
一方で、俳優の演技にも注目して欲しい。(ちなみに、女性は全く出てこない!)
ラッセル・クロウは今更言及するに及ばず。今回は、ラッセル以外の脇役に
注目して欲しい。
特に、船医のポール・ベタニーは非常に印象に残る。
マッチョな将校たちの中で、インテリジェンス溢れる船医を実に快演していた。
調べてみたところ、僕が見た作品の多くに出演しているようだが、
全くもって印象に残っていなかった!(確か「ビューティフル・マインド」で
ルームメイト役をやっていたような・・・)
しかし、この役はまさにはまり役。

はっきり言って”男の子の映画”であることは間違いないが、
ストーリーもシンプルであり、老若男女に受け入れられる作品だろう。
是非、多くの人に見てもらいたい1作である。
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