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【2011Movie 45】 ミスター・ノーバディ

愛聴しているゲームクリエイター小島監督が主催するネットラジオ「ヒデラジ」の中で
ゲスト出演していた角川書店の矢野さんが、2011年上半期No1作品として
あげていた作品。
気になったので調べてみたところ、川崎の僻地でまだ上映されていたので、
見に行ってみた。
CapD20110803_1


感想としては、見に行ってよかったと思う。
こういった作品は、なかなか自分ではチョイスしないので、色々と考えさせられる
ところが多かった。
ただ、「ヒデラジ」の中でも小島監督が言及していたが、万人受けするような作品では
ない。しかし、記憶に残る作品であることは事実である。

以下、ネタバレなので注意。


物語は近未来から始まる。
医療技術が発達した人類は死ぬことがなくなり、”死”というものが理解されない、
そんな時代。主人公は、人類最後の”死せる人”として世界から注目を集めていた。
主人公の過去は謎に包まれており、ひとりの新聞記者がインタビューする
ことで、主人公の過去をさぐろうとする。
が、しかし、この謎、結局、最後まで解けない。(笑)
この作品には、哲学的(芸術的?)側面があり、”人生における選択を全て観れると
したら”というテーマが全体として横たわっている。そのため、離婚した父と暮らすか、
母と暮らすかの未来が見えたり、3人の女性それぞれと結ばれるとどういう
未来になるのか描いている。
で、この作品が凄いところは、ストーリーに対して一切の説明がない。
普通、こういった作品は科学的な考察や背景をキャラクターにしゃべられせる
ことが多い。博士などのキャラクターを登場させるのは、その最たる例であろう。
しかし、この作品は一切の説明がなく、場面がどんどん入れ替わるため、
視聴者はそのシチュエーションや舞台の背景を想像するしかない。
つまり、最近の作品の多くみられるような、綿密な設定を伝えるのではなく、
”余白”を作り、あとは視聴者の創造にまかせているのである。
そのため、見終わった後に、”?”と思う部分が多いのため、不思議な感じに
包まれるのである。

さて、次に作りの話をすると、画面作りは本当に素晴らしい。
奥行きのあるレイアウトの撮り方、柔らかい空気感のある淡いライティング。
総括として”詩的な映画”だと思ったのだが、その”詩的”な印象を与えているのは
この画面作りによるところが大きい。すごく透き通った印象を受ける。
芸術的ともいえるカメラワークとライティングワークだ。一見の価値がある。

制作費に50億円を費やしたとのことだが、確かにこの難解な企画にそこまで
資金が集まったのは驚きである。
しかし、映画はひとつとして同じものはなく、エンターテイメントにも、芸術にも
挑戦できる優れたプラットフォームだと思っている。
そういった意味でも、こういった作品がこれだけのコストをかけて作られると
いうことは素晴らしいことだと思う。
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