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【2011Movie 56】 東京ゴッドファーザーズ

2003年にこの映画を劇場で見たことをよく覚えている。
当時は、今監督の知名度はそれほどでもなく、本作も都内で数館しか上映されて
いなかった。僕は、たまたま空いた時間を利用して、上映終了最終日に
渋谷の映画館に滑り込み、本作を観たことを覚えいている。
本当に観てよかったと心より思った。


ストーリーは、クリスマスの奇跡が数珠つなぎのように連鎖し、問題を抱えて
ホームレスになった3人の身に、大きな奇跡が起こるというもの。

見所は、なんといっても、一部の無駄もない、全ての要素がつながり、ラストの
盛り上がりに向けて一気に突き進むところだろう。
基本的に物語の構成とは、”事象⇒問題提起⇒解決”というサイクルになるのだが、
この作品は、このサイクルが無数に起こり、そのどれもがつながっていく。
これが絶妙としかいえない。否、今監督の天才的な能力を見せつけられる思いだ。
これほど、最後に観終わって爽快になる作品は少ないのではないだろうか。
それほど、見事なくらい、物事がつながっていく。

また、全編にわたる監督のユーモアは憎らしいくらいに素敵だ。
おかまのホームレスであるはながいるだけで、既に面白い空気をかもしだして
いるのだが、人間が日々生活する中での滑稽さを拾い集め、ひとつひとつ
丁寧に計算されて配置されている。
大笑いするポイントもあるのだが、どちらかというと”くすっ”という笑いが幾つも
登場し、幸せな気分になる。
笑いはやはり重要な演出要素だということを認識させられた。

もうひとつ、久しぶりに観て気付いたことは、声優の選抜だ。
この日、今監督の「パプリカ」と2本立てで観たので、比較ができたのだが、
「パプリカ」はシリアスな作品の性質上、大物俳優が登場し、非常に整理された
声の仕上がりになっている。全体としてパキっとしたイメージだ。
ところが、この「東京ゴッドファーザーズ」は、舞台がゴミゴミした東京であったり、
目線が大地球的なことではなく、日常生活の一場面を垣間見せる作品となって
いるため、いい意味での”素人さ”が観る側に共感を与えている。
そういう意味では、声で全てを表現してきた完璧な声の役者である声優ではなく、
(決して下手くそという意味ではなく)ドラマなどの俳優をキャスティングしたのは
成功だったといえる。

僕は、この作品が、今作品の中で最も好きだ。
この作品を見て、今監督に本腰を入れて、注目し始めた記憶がある。
作品の中にあるひとつ、ひとつのエピソードを、丁寧につむいでいくことの大切さ。
そして、それらがつながることの可能性と、つながったときに大きな感動を生み出す
パワーを持っていることを教えてもらった。
本当に僕のとって大切な作品。

改めて、今監督の冥福と、今監督の命日に行われたイベントで久しぶりに
観ることができた幸運を感謝したい。
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